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今日の記事はちょっとネタバレが入りますので、ドラマ版・映画版・原作小説の「白夜行」をこれから楽しむと言う方は、読まないでください
もう先週の話になりますが、レディースデーを利用して、亀有のMOVIXという映画館に「白夜行」を観に行ってまいりました
「白夜行」といえば東野圭吾さんの大長編小説作品で有名ですが、私が最初に知ったのは、綾瀬はるかさん・山田孝之さん主演のドラマ版でした
なので、順番としてはドラマ→原作→映画ということになります(ちなみに韓国でも映画化されているようですが、そちらはみていません。)
以下、あらすじです↓(wikiより引用)
19年前(1973年)、大阪で起きた質屋殺し。何人もの容疑者が捜査線上に浮かぶが、決定的な証拠がないまま事件は迷宮入りに。被害者の息子・桐原亮司と容疑者の娘・西本雪穂は、その後別々の人生を歩んでいくかに見えた。だが、二人の周囲には不可解な凶悪犯罪が次々と起きる…。
ドラマでは、事件を起こしていく雪穂と亮司の視点で物語が進んでいきます。雪穂役の綾瀬はるかさんの完璧とも言える美しさと、山田孝之さんの陰を背負った魅力、そしてなんと言っても笹垣役の武田鉄也さんの圧巻なまでの演技ここまででも十分凄いのに、脇を固める俳優さんたちの存在感の見事なこと子役の福田麻由子ちゃんも素晴らしかったし、とにかくすっかり魅了されてしまいました。
ドラマの興奮さめやらず、原作に手を出して読んでみて驚いたのが、この2人の心理描写などがほとんどなく、おもに刑事の笹垣の視点で、第三者の目線から物語が進んでいるということでした
これってけっこうすごいことだと思いませんか?書く側としては、被害者の息子と容疑者の娘が、どういうわけで知り合って、どんな流れで共存していくようになるのか、その心理を描かないで読者に理解させるなんて、なかなかできない選択だと思います
…とここまでで、ドラマ版と原作にすっかりハマってしまった私が、今回の映画版「白夜行」をどう思ったのか
正直、出演者が堀北真希さん・ 高良健吾さん・船越英一郎さんと知った時点で「ないわ~」と思いました(笑)
ドラマ版のかたたちが、もうハマりすぎていたんですね~。他のどなたになっても不満は出るだろうと思いましたが、一番えっと思ったのが、笹垣訳の船越英一郎さん。
「火サスになるやんけ」
と、関西人でもないのに関西弁でつっこんでしまうほどえーっと思いました
でも、「白夜行」ファンとしては、ここでめげるわけにはいきません。いずれにしろ観に行ってやろうと思い、公式サイトで予告編を見ました。それがこちら↓
さんざん不満をもらしておきながら、この予告編を観た時、「めっちゃ観たい」と思いました(笑)
ドラマ版は、時代設定が原作の1973年ではなく1991年にスライドされているんですが、映画版ではきちんと1973年になっているというのが、画面を見て一目瞭然でしたし、何より雰囲気があります
この時代を楽しむという目的だけで行ってもよさそうだなーと思ったのと、船越さんが「サスペンスの帝王という色を極力消すよう頑張った」と舞台挨拶で仰っていたので、その具合を是非見たいと思ったのが大きいです。
・・・で、映画版を見たわけですが…
よかったですちゃんと映画として楽しめました
細かい批評は避けますが、雪穂役の堀北さんは、“もとから美しく優秀な人だったのではなく、貧乏でぼろぼろだった状況から這い上がり、無理して現状を築いてきた薄幸そうな美人”という雰囲気が出ていて、綾瀬さんとは別の雪穂としてきちんと成立していました。
お目当ての笹垣役の船越さんは、序盤かなり良い感じでした。自然で、サスペンスドラマさながらのオーバーな顔面演技もなく(笑)、新鮮さを感じました。ただ、終盤になるにつれてちょっとサスペンス臭が漂ってきましたが…それはもしかしたら脚本のせいかもしれないので、船越さん自身は頑張っていらっしゃったと思います。
欲を言えば、もうちょっとすれた感じの雰囲気を出してくれればよかったなぁと思いますが…
亮司役の高良さんは、たしか「蛇にピアス」でチャラい役柄をされていたので、そのギャップを考えると頑張っていらっしゃったと思います。でも、正直高良さんでなければダメ、という領域まではいっていないかな…という印象です。
最後に全体的な印象を述べると、この映画は脇役があまり目立たない、もしくはけっこう素人に近いほど無名なかたが多く出ていたように思います。そこが悪いのではなく、逆にとてもリアリティがあって良かったと思います。ただ、そのせいで大人になった雪穂が初めて画面に登場したとき、「あ、堀北真希だ」と、ちょっと現実にかえってしまったというのがあります。なのでこの映画、逆に雪穂や亮司も無名の新人さんを起用したほうが良かったんじゃないかと思うんです。割と原作のほうに近い作りになっているので、主演の2人の出番も正直そんなに多くなかったので、うまくやれば、有望新人さんには良いデビュー作になったんじゃないかと。
…でも、そうすると「白夜行」初見のかたをつかみにくいのと、どうしても比較されるドラマ版と並べた時、ネームバリューで負けてしまうという点もあるので、いろいろ難しかったんじゃないかとは思うんですけどね。
↓舞台挨拶
…というわけで、今回かなりえらそうにレビューしてしまいました
気分を害されたかたは申し訳ありません
映画「白夜行」はまだ公開中ですので、興味が湧いたかたはぜひ劇場へ行ってみてくださいね
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もう先週の話になりますが、レディースデーを利用して、亀有のMOVIXという映画館に「白夜行」を観に行ってまいりました
「白夜行」といえば東野圭吾さんの大長編小説作品で有名ですが、私が最初に知ったのは、綾瀬はるかさん・山田孝之さん主演のドラマ版でした
なので、順番としてはドラマ→原作→映画ということになります(ちなみに韓国でも映画化されているようですが、そちらはみていません。)
以下、あらすじです↓(wikiより引用)
19年前(1973年)、大阪で起きた質屋殺し。何人もの容疑者が捜査線上に浮かぶが、決定的な証拠がないまま事件は迷宮入りに。被害者の息子・桐原亮司と容疑者の娘・西本雪穂は、その後別々の人生を歩んでいくかに見えた。だが、二人の周囲には不可解な凶悪犯罪が次々と起きる…。
ドラマでは、事件を起こしていく雪穂と亮司の視点で物語が進んでいきます。雪穂役の綾瀬はるかさんの完璧とも言える美しさと、山田孝之さんの陰を背負った魅力、そしてなんと言っても笹垣役の武田鉄也さんの圧巻なまでの演技ここまででも十分凄いのに、脇を固める俳優さんたちの存在感の見事なこと子役の福田麻由子ちゃんも素晴らしかったし、とにかくすっかり魅了されてしまいました。
ドラマの興奮さめやらず、原作に手を出して読んでみて驚いたのが、この2人の心理描写などがほとんどなく、おもに刑事の笹垣の視点で、第三者の目線から物語が進んでいるということでした
これってけっこうすごいことだと思いませんか?書く側としては、被害者の息子と容疑者の娘が、どういうわけで知り合って、どんな流れで共存していくようになるのか、その心理を描かないで読者に理解させるなんて、なかなかできない選択だと思います
…とここまでで、ドラマ版と原作にすっかりハマってしまった私が、今回の映画版「白夜行」をどう思ったのか
正直、出演者が堀北真希さん・ 高良健吾さん・船越英一郎さんと知った時点で「ないわ~」と思いました(笑)
ドラマ版のかたたちが、もうハマりすぎていたんですね~。他のどなたになっても不満は出るだろうと思いましたが、一番えっと思ったのが、笹垣訳の船越英一郎さん。
「火サスになるやんけ」
と、関西人でもないのに関西弁でつっこんでしまうほどえーっと思いました
でも、「白夜行」ファンとしては、ここでめげるわけにはいきません。いずれにしろ観に行ってやろうと思い、公式サイトで予告編を見ました。それがこちら↓
さんざん不満をもらしておきながら、この予告編を観た時、「めっちゃ観たい」と思いました(笑)
ドラマ版は、時代設定が原作の1973年ではなく1991年にスライドされているんですが、映画版ではきちんと1973年になっているというのが、画面を見て一目瞭然でしたし、何より雰囲気があります
この時代を楽しむという目的だけで行ってもよさそうだなーと思ったのと、船越さんが「サスペンスの帝王という色を極力消すよう頑張った」と舞台挨拶で仰っていたので、その具合を是非見たいと思ったのが大きいです。
・・・で、映画版を見たわけですが…
よかったですちゃんと映画として楽しめました
細かい批評は避けますが、雪穂役の堀北さんは、“もとから美しく優秀な人だったのではなく、貧乏でぼろぼろだった状況から這い上がり、無理して現状を築いてきた薄幸そうな美人”という雰囲気が出ていて、綾瀬さんとは別の雪穂としてきちんと成立していました。
お目当ての笹垣役の船越さんは、序盤かなり良い感じでした。自然で、サスペンスドラマさながらのオーバーな顔面演技もなく(笑)、新鮮さを感じました。ただ、終盤になるにつれてちょっとサスペンス臭が漂ってきましたが…それはもしかしたら脚本のせいかもしれないので、船越さん自身は頑張っていらっしゃったと思います。
欲を言えば、もうちょっとすれた感じの雰囲気を出してくれればよかったなぁと思いますが…
亮司役の高良さんは、たしか「蛇にピアス」でチャラい役柄をされていたので、そのギャップを考えると頑張っていらっしゃったと思います。でも、正直高良さんでなければダメ、という領域まではいっていないかな…という印象です。
最後に全体的な印象を述べると、この映画は脇役があまり目立たない、もしくはけっこう素人に近いほど無名なかたが多く出ていたように思います。そこが悪いのではなく、逆にとてもリアリティがあって良かったと思います。ただ、そのせいで大人になった雪穂が初めて画面に登場したとき、「あ、堀北真希だ」と、ちょっと現実にかえってしまったというのがあります。なのでこの映画、逆に雪穂や亮司も無名の新人さんを起用したほうが良かったんじゃないかと思うんです。割と原作のほうに近い作りになっているので、主演の2人の出番も正直そんなに多くなかったので、うまくやれば、有望新人さんには良いデビュー作になったんじゃないかと。
…でも、そうすると「白夜行」初見のかたをつかみにくいのと、どうしても比較されるドラマ版と並べた時、ネームバリューで負けてしまうという点もあるので、いろいろ難しかったんじゃないかとは思うんですけどね。
↓舞台挨拶
…というわけで、今回かなりえらそうにレビューしてしまいました
気分を害されたかたは申し訳ありません
映画「白夜行」はまだ公開中ですので、興味が湧いたかたはぜひ劇場へ行ってみてくださいね
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