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お仕事を頂いている「昔ばなし絵巻」の月刊誌3号目が届きました
届いたのは1週間ほど前ですが、なんだかんだ忙しくて開封できてませんでした
今回掲載されたお話は「与次郎狐」。地元秋田県と、おとなり山形県に伝わるお話です。タイトルからお察しの通り、今回は狐の話ということで、動物を描くのが苦手な私はかなり苦戦しましたが、地元のお話ということもあって頑張って気合いをいれました
編集の方は私が秋田県出身ということをとくに知らず、たまたまこの原文をご依頼されたようなのですが、与次郎の棲んでいたという千秋公園のなかに私の通っていた小学校があることを話すと、「この物語と渡部さんに不思議な縁を感じますね」と驚いていらっしゃいました
今回のお話は40Pのボリュームです。もともとは30P前後の予定でしたが、このページ数になったのにはいろいろ経緯がありまして。
今回に限らず、私はいただいた原文の邪魔にならない程度にセリフやエピソードなどをちょこちょこ加えさせていただいているのですが、今回のお話はその中でも特に演出が多くなってしまい、今まで描いた4本のなかで最もわがままを言わせていただいた仕上がりとなっていますお話はもちろん、与次郎のビジュアルも・・(髷じゃないとことか)
↓秋田にある「与次郎稲荷」
正直、この作品のお話をもらうまで何の神社なのか存在がよくわからなかった
「昔ばなし絵巻」のコンセプトに「新しさや面白さを追求するあまり、民話や昔ばなしの中に含まれる教育・教訓的な要素を損ねることを決してしない」とあるように、エンターテイメント重視でないのはわかっているのですが、どうしても“面白くみせたい”という部分を追求してしまう葛藤もあって、編集のかたとそのあたりについていろいろ話し合ったりもしました。本になって刷り上ってきたものを見たら、ここぞと思って描いた最後のシーンのセリフが変わっていてちょっと残念でしたが・・
でも、もし読んでくれたかたが少しでも面白いと思ってくださったなら、とても幸せです
↓佐竹氏がまつられている「八幡神社」。私はここで七五三をしました
数年前に全焼してしまったので、今あるものは新しいです。上の与次郎稲荷はこのすぐ右隣にあります。
そうそう、両親が10月に山形県東根市にある与次郎稲荷神社に観光に行ったそうなのですが、なんのご縁かその日がぐうぜんお祭りだったそうで、こともあろうに私の作品(コピー)をそこへ奉納してきたそうですな、なんと大それたことを・・神主さんに「著作権は日本コンピューター様にあります」と説明までして渡したそうです。神主さん、日本コンピューター様、うちの親がいろいろと申し訳ありませんでした!!
でも奉納させていただいたおかげか、今回の与次郎狐は作画の反省はあるものの私としては思い出深い1作となりました。普段描かない40Pというボリュームに加え、夏バテなどもして締切等ご迷惑をかけまくった辛い思い出もありますが、昔ばなし絵巻のコンセプトの再確認もできましたし、おかげさまで自身もいろいろ勉強となり、成長できたと思います
←これは八幡神社で買った、昔からあるお守り。
「おもしろく描けますよーに!」と願いをこめて買い、原稿の上に置いたものです(バカ)。
今は机のライトにぶら下げています
来月は「幽霊の飴買い」が掲載されます。16Pです。もしよかったら見てくださいね
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