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九州のほうに春一番が吹きましたね今年の関東は春一番なしとのことで、なんだかちょっぴりさみしさを感じておりますワタベです今年もまた、お別れと出会いの季節がめぐってまいりましたね。
さて、1ヶ月ほど前のお話になりますが、マンガボックスで連載させていただいていた「くのいち女子高生音無さん」が、先月2月26日(木)で最終回を迎えました
65話で完結となりましたが、これまでの約1年2ヶ月、応援してくださった皆様、読んでくださった皆様、本当にありがとうございました
振り返ると連載当初は、わりと凹んだり胃が痛くなったりしておりましたとにかく続けられる限り毎話に全力を尽くして描こうということだけ考え、毎週編集部で打ち合わせをしながら描きました
ある日ネームに行き詰まりすぎて徹夜した朝(昼から打ち合わせ)、なんだかふっと頭の片隅に浮かんできたお話を、後先考えずに作ったのが1巻収録の『秒速のカリスマ』という回でした
この回はそれまでの連載回で一番反応が良く、友人たちにも「あの電車の話よかったよ」と言ってもらえた思い出の回ですこの時初めて、自分なりの成果のようなものを感じることができましたこの後から、少しずつですがじわじわ浮上することができたのですが、それでも今思うと反省点は多いです。
深い意味などないコメディ4コマでしたが、キャラクターを描くときは割と"このキャラはこういう人"というのがはっきりしていて、そのキャラに向き合って描いていたつもりですですが、一番「この人ってどんな人なんだろう?」とわからず苦労したのが、何を隠そう主人公の音無さんでした
←第一話の風香はホントに無表情
彼女は言葉を喋らないので、気持ちを代弁してくれるキャラ(有間など)がいつも必要で、「この子って一人じゃなにもできないのかなあ」などと大変悩んだ時期がありました。打ち合わせでもつい涙が出たりして、編集さんをハラハラさせてしまった事もあったかと思います
「もう音無さんは終了して、別の作品を描きますか?」と言われたりもしましたが、音無さんがどんな子なのかちゃんとわからないまま辞めるなんてイヤだったので、続けさせてくださいとお願いしました
それから少し苦しい期間が続いたのですが、そのうちだんだん、音無さんにも相性の良いキャラとそうでもないキャラがいることが、わかってきました。
それを感じるようになったのは井中真澄という、田舎出身のメガネっ娘を登場させてからでした(第二巻から登場)
彼女と一緒にいる音無さんは、なぜかとてもウキウキしていて、有間や志村が一緒にいなくてもノビノビ動いてくれるということに気付きました。なんでなのか今でもわからないのですが、不思議だなぁ~と思いましたきっと音無さんは、彼女のことが好きなんだろうなと思いました
私の設定した相関図では、音無さんは有間に恋をしていて、志村とはケンカ友達、高木という女の子と親友…という構図があったのですが、それぞれのキャラを絡ませてみると、自分で決めたものをはみだしてくる相性というものがあるんだなと感じました
刈谷先生という素っ気無い男性教師(音無さんたちの担任)がいるのですが、彼は最初からいるキャラにも関わらずどうしてもうまく動いてくれず、ネームで大変苦労させられましたところが、国立先生というアラサー女教師に惚れられてからというもの、受け身ながらもよく動いてくれるようになりました。今思うと、彼は自分から他人にモーションをかけるのが苦手なタイプだったのかな…と思います(そうでもないのかな…?いまだにナゾめいてます笑)
連載も1年を迎える頃には、それぞれのキャラがわかってきて、どんどん愛着が出てきて、ネームが出来たときはすごく嬉しさを感じるようになっていきましたそれがもっと早くできていたら、音無さんたちと一緒にいる時間ももう少し長かったのかもしれません。
ちなみに、よく「好きです」と言ってもらえたのは、音無兄・志村・国立先生でした
でも音無兄に関しては、彼が出る回はあまり反応が良くなかったみたいなんですよね笑だから出演回数も低めでしたw
最終回が決まったときは、胸にぽっかりと穴が開いたようにさみしくて、音無さんに何回もごめんねと、ありがとうを言いましたでも、始まるからには必ずいつかこういうときが来るのだということは、意識しないようにはしていましたが、理解していたことでした
こう言ってはなんですが、いちばん手こずらされた音無さんは、最後は自分の娘のような存在に感じるまでになっていました悩んでいたときも、楽しかったときも描いていた音無さん。わずか1年ちょいですが苦楽を共にした今では、本当に、愛おしいです漫画家の先生たちが「キャラは自分の子供みたいなもの」とよく表現されますが、そのことの意味をやっと本当に実感したような気がしました
いつもはアシスタントの友達に、ゴミ取りや服のトーンを手伝ってもらっていたのですが、最終回の原稿だけは音無さんたちとじっくりお別れするために、全部一人で作業しました今までの原稿で一番締切りいっぱい時間を使い、大変ではありましたが、念入りに何度もチェックして、原稿を提出しました「これまでありがとう。お疲れ様」と言いながら、メールの送信ボタンをぽちっと押しました
そして…音無さん3巻ですが、今のところ発売未定です
編集さんからもその後スケジュールの連絡が来ていないので、どうなるかよくわかりません連載終了段階で、紙の単行本に必要なページ数に満ちていないのですが、特に考慮されていなかったようなので、厳しいかもしれません… 電子書籍は出ると聞いているのですが、それもどうなのか、はっきりお伝えできない状況です
マンガボックスのコミックス自体が、紙で出なくなってきているようなので、発売未定というツイートをされている先生もちらほら見受けられます。
1,2巻を購入してくださったかたのことを思うと、描き下ろしページが多くても、少部数でも3巻が出せたら良いなと個人的には思うのですけれど…
いずれにしろ、ちゃんとご報告ができることになったら、こちらやツイッターで報告するつもりなので、一緒にお待ちいただけたらなとおもいます申し訳ありません。
もしも描き下ろしができるなら、「くのいちOL音無さん」を描いてみたいです(のん気^^)
ではでは、長くなりましたが、しめさせていただきます。
2014年12月から2015年2月まで、なんとか毎週休まず連載できて、とてもとても嬉しく思います紙媒体やweb媒体の変遷のなか、アプリ漫画の先陣をきったマンガボックスで連載できたことは、私にとって何よりの誇りです「くのいち女子高生音無さん」を支えてくれた編集さん、リツイートしてくださった先生たち、そして何より…音無さんを読んでくださった読者様、本当に応援ありがとうございました
ワタベ
音無さん1・2巻、発売中!各書店でも販売・取り寄せしていただけますので、よろしくお願いいたします
↑ブログランキングのボタンを毎回こっそり貼っときます。もしよければポチっとひとつたのみます
さて、1ヶ月ほど前のお話になりますが、マンガボックスで連載させていただいていた「くのいち女子高生音無さん」が、先月2月26日(木)で最終回を迎えました
65話で完結となりましたが、これまでの約1年2ヶ月、応援してくださった皆様、読んでくださった皆様、本当にありがとうございました
振り返ると連載当初は、わりと凹んだり胃が痛くなったりしておりましたとにかく続けられる限り毎話に全力を尽くして描こうということだけ考え、毎週編集部で打ち合わせをしながら描きました
ある日ネームに行き詰まりすぎて徹夜した朝(昼から打ち合わせ)、なんだかふっと頭の片隅に浮かんできたお話を、後先考えずに作ったのが1巻収録の『秒速のカリスマ』という回でした
この回はそれまでの連載回で一番反応が良く、友人たちにも「あの電車の話よかったよ」と言ってもらえた思い出の回ですこの時初めて、自分なりの成果のようなものを感じることができましたこの後から、少しずつですがじわじわ浮上することができたのですが、それでも今思うと反省点は多いです。
深い意味などないコメディ4コマでしたが、キャラクターを描くときは割と"このキャラはこういう人"というのがはっきりしていて、そのキャラに向き合って描いていたつもりですですが、一番「この人ってどんな人なんだろう?」とわからず苦労したのが、何を隠そう主人公の音無さんでした
←第一話の風香はホントに無表情
彼女は言葉を喋らないので、気持ちを代弁してくれるキャラ(有間など)がいつも必要で、「この子って一人じゃなにもできないのかなあ」などと大変悩んだ時期がありました。打ち合わせでもつい涙が出たりして、編集さんをハラハラさせてしまった事もあったかと思います
「もう音無さんは終了して、別の作品を描きますか?」と言われたりもしましたが、音無さんがどんな子なのかちゃんとわからないまま辞めるなんてイヤだったので、続けさせてくださいとお願いしました
それから少し苦しい期間が続いたのですが、そのうちだんだん、音無さんにも相性の良いキャラとそうでもないキャラがいることが、わかってきました。
それを感じるようになったのは井中真澄という、田舎出身のメガネっ娘を登場させてからでした(第二巻から登場)
彼女と一緒にいる音無さんは、なぜかとてもウキウキしていて、有間や志村が一緒にいなくてもノビノビ動いてくれるということに気付きました。なんでなのか今でもわからないのですが、不思議だなぁ~と思いましたきっと音無さんは、彼女のことが好きなんだろうなと思いました
私の設定した相関図では、音無さんは有間に恋をしていて、志村とはケンカ友達、高木という女の子と親友…という構図があったのですが、それぞれのキャラを絡ませてみると、自分で決めたものをはみだしてくる相性というものがあるんだなと感じました
刈谷先生という素っ気無い男性教師(音無さんたちの担任)がいるのですが、彼は最初からいるキャラにも関わらずどうしてもうまく動いてくれず、ネームで大変苦労させられましたところが、国立先生というアラサー女教師に惚れられてからというもの、受け身ながらもよく動いてくれるようになりました。今思うと、彼は自分から他人にモーションをかけるのが苦手なタイプだったのかな…と思います(そうでもないのかな…?いまだにナゾめいてます笑)
連載も1年を迎える頃には、それぞれのキャラがわかってきて、どんどん愛着が出てきて、ネームが出来たときはすごく嬉しさを感じるようになっていきましたそれがもっと早くできていたら、音無さんたちと一緒にいる時間ももう少し長かったのかもしれません。
ちなみに、よく「好きです」と言ってもらえたのは、音無兄・志村・国立先生でした
でも音無兄に関しては、彼が出る回はあまり反応が良くなかったみたいなんですよね笑だから出演回数も低めでしたw
最終回が決まったときは、胸にぽっかりと穴が開いたようにさみしくて、音無さんに何回もごめんねと、ありがとうを言いましたでも、始まるからには必ずいつかこういうときが来るのだということは、意識しないようにはしていましたが、理解していたことでした
こう言ってはなんですが、いちばん手こずらされた音無さんは、最後は自分の娘のような存在に感じるまでになっていました悩んでいたときも、楽しかったときも描いていた音無さん。わずか1年ちょいですが苦楽を共にした今では、本当に、愛おしいです漫画家の先生たちが「キャラは自分の子供みたいなもの」とよく表現されますが、そのことの意味をやっと本当に実感したような気がしました
いつもはアシスタントの友達に、ゴミ取りや服のトーンを手伝ってもらっていたのですが、最終回の原稿だけは音無さんたちとじっくりお別れするために、全部一人で作業しました今までの原稿で一番締切りいっぱい時間を使い、大変ではありましたが、念入りに何度もチェックして、原稿を提出しました「これまでありがとう。お疲れ様」と言いながら、メールの送信ボタンをぽちっと押しました
そして…音無さん3巻ですが、今のところ発売未定です
編集さんからもその後スケジュールの連絡が来ていないので、どうなるかよくわかりません連載終了段階で、紙の単行本に必要なページ数に満ちていないのですが、特に考慮されていなかったようなので、厳しいかもしれません… 電子書籍は出ると聞いているのですが、それもどうなのか、はっきりお伝えできない状況です
マンガボックスのコミックス自体が、紙で出なくなってきているようなので、発売未定というツイートをされている先生もちらほら見受けられます。
1,2巻を購入してくださったかたのことを思うと、描き下ろしページが多くても、少部数でも3巻が出せたら良いなと個人的には思うのですけれど…
いずれにしろ、ちゃんとご報告ができることになったら、こちらやツイッターで報告するつもりなので、一緒にお待ちいただけたらなとおもいます申し訳ありません。
もしも描き下ろしができるなら、「くのいちOL音無さん」を描いてみたいです(のん気^^)
ではでは、長くなりましたが、しめさせていただきます。
2014年12月から2015年2月まで、なんとか毎週休まず連載できて、とてもとても嬉しく思います紙媒体やweb媒体の変遷のなか、アプリ漫画の先陣をきったマンガボックスで連載できたことは、私にとって何よりの誇りです「くのいち女子高生音無さん」を支えてくれた編集さん、リツイートしてくださった先生たち、そして何より…音無さんを読んでくださった読者様、本当に応援ありがとうございました
ワタベ
音無さん1・2巻、発売中!各書店でも販売・取り寄せしていただけますので、よろしくお願いいたします
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