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職場にすごく感じのいい女性がいて、ときどき帰りやお昼が一緒になると話をしていたのですが、この前食事に誘われたので日曜に池袋へ行ってきました
池袋はたまにうろつくことはあっても、基本的に1人でごはんを食べられない女なので、ご飯を食べに行くのは初めてです。しかも私は基本的に友達とは複数で行動することが多いので、サシで慣れない女性とご飯を食べるなんてめっちゃ緊張する・・とまるで中学生男子のような気持ちで支度しました

でも、友達になれるかもしれない期待感もあってどきどきしながら待ち合わせ場所へ向かいました
池袋駅は広いので「30分は道に迷うだろう」と思い、30分迷ってちょうど10分前くらいに待ち合わせ場所に着くよう想定して、けっこう早めに家を出ました。

すると難なく待ち合わせ場所に着いてしまい、寒空のした指定された改札で30分うろうろするはめに「私も都会慣れしたもんだ・・」とすこし自分に感動しました(バカですね)

すると待ち合わせ10分前くらいに落ち合うことができ、一緒にパルコの中にあるカフェへ向かいました。友達の女性も来ていたので、3人で楽しく話しながらご飯を食べました

そこまではよかったんです。平和でした。が・・・

1時間もしないうちに、宗教の話になりまして。(あとの展開はだいたい想像どおりです)
そこからはもうずっとその話オンリーです信仰がどうのこうのより、勧誘してくる人の勢いって異様で怖い。なんというか、おしゃれなカフェでこれほど四面楚歌を味わったことはありません

でも、怖いながらも(この人たち、私を思って勧誘してくれてるんだろうなあ・・)という気持ちはそれなりに伝わってきたので、あまり邪険にもできずどうしようかなぁと思いましたが、話が終わったら連れて行きたいところがあるとか言うので、ある程度聞くだけ聞いたらやんわり断って帰ろうと思っていました。
「あの~、すこし考えます。今日はちょっと急なんで・・」
「考える時間は必要ないよ。今日この話を聞いたのも意味があることだし」













ツルっと否定されてびっくりしましたが、この段階ですでに2時間くらい話を聞きっぱなしだったので、私の疲労もそろそろ限界まできていました。体勢としては2対1なので非常に不利ですどうやってこの状況を打破しようか・・いよいよパンフレットなどの資料を使った説明が続く中、そろそろ真剣に策を練らねばと思いはじめました。

そこで、「目には目を」の論理で攻めることに。
「あのぅ、私、自分なりに毎日お祈りしてて、それで今まで健康で幸せにやってこられたので、今から信仰を変えるのは今まで祈ってきたものに対してとても失礼にあたると思うので結構です」
「それで悩んでたんだ、心配しなくて大丈夫。今までの宗派が違ってもかならず救われるから













我ながらかなりいいアイディアだと思ったのですが、まさかのカウンターをくらいましたしかもよくわからない返しで反論しづらく、カウンター返し成らずこのとき、おそらく「こう言われたらこう返す」というマニュアルのようなものが完全にあるなーと悟り、変にいいわけすると逆に逃げられなくなると感じたのでいったん黙りました。

さらに説明が続き、いよいよカフェに着いて3時間が経過するころ疲労がピークに達し、(もうついて行っちゃってからトンズラでいいかな)とか考えるようになりましたが、マインドBが(絶対帰ったほうがいい)と警鐘を鳴らすので、また策を練ることにしました。

ここまで束縛されると、最初のころ感じていた「私を思うがゆえなのかな」という気持ちもだいぶ薄れてきました。それどころか、相変わらず優しそうに私を見る職場の女性を見てると、「あんたと友達になりたくて来た私、まじかわいそうじゃね?」と思い、じんわり涙が浮かんできましたお前ら自分たち以外の宗教の話3時間聞いたらどんな気分になるよ」と言ってやりたい気持ちになったころ、ようやく何かが吹っ切れました

「トイレ行っていいですか?」
「え・・うん いいよ」
資料をみて熱弁する女性の友達を何の脈絡もないところでさえぎり、席をたちましたでもトイレに行くのに上着を持っていくのは絶対怪しまれるので、バッグだけを持ってトイレに向かいました。トイレは店の外にあり、2人の視線を背中に感じたので、素直に一度トイレに行ったほうがいいと判断し、普通に用を足しつつ作戦を練ることにしました。

すると、私がトイレを出るのを待っていたかのように女性の連れが立っていて、「私もトイレ~」と言って中に入ってきました。「こいつ私を見張りにきたな!」と悟り、その瞬間(そこまでして勧誘するような勝手なヤツに気遣い無用)と判断しました













その人がトイレに入ったのを見届けてから猛ダッシュ走りながらバッグのなかの財布を探し、自分が食べた分の食事代をぴったり用意して店へ戻りました。
そして席には行かず、カフェの厨房へ
お皿を拭いている店員さんに事情を説明し、自分のぶんだけこっそりお会計をすませてもらいました(本当は会計さえ先払いだったら、トイレなんて面倒なことは言わずパッと荷物をもって逃げれたんですが・・。一瞬お金を払わず帰ろうかとも思いましたが、後腐れないほうがいいと思ったので・・)














そしてダッシュで席へ戻り、上着をとって
「私帰ります!じゃあ」
と言ってその場を走り去りましたうしろから走ってくる足音がしましたが、振り向きもせずパルコの中を走り回って逃げました














その後、せっかく池袋にきたし交通費がもったいないのでヤマダ電機をぶらぶらしましたが、もしかしたら追ってくるんじゃないか・・と思ったら怖くなったのですぐ帰りました

そのまま家に帰るのは悔しかったので、1人で家の近くのカラオケに行き3時間歌い倒して帰りました。隣の部屋の声も丸ぎこえなぼろいカラオケで、隣の人もたぶん1人で来ており超うまかったので、私も負けじと熱唱しました。気のせいかもしれませんがお互い競い合うように歌いましたおかげでちょっと気が楽になりましたが、それでも家につくとどっと疲れました

地元にいたときも何かの宗教の人から熱心に「修行にこい」と勧誘されたことがあり、「向いてないのでいいです・・」と断ったことがあったのですが、そういう話を聞かされると何かをごっそり削ぎとられるような気分になり、半端なく気分が落ちます。とくに「悩んでますね」と同情の目を向けられたりすると、本当に気弱になるので怖いですね。あれは何かの催眠術なんでしょうか・・仕事でひどい苦情の電話を受けたとき以上に落ちてしまうので、本当に嫌です。おかげで昨日仕上げる予定だったネームも描けず(清書するだけとはいえ、気分が落ちすぎているときにギャグ描いてもつまらなくなりそうだからあえて描かなかった)、今日の派遣の仕事も、精神的に落ちてたせいでかなりしんどかったです

もうなんなのよ!!やめてよねっ
(長々と書きましたが、言いたかったのはこの一言だけ
特にネーム中はぜったいやめてほしい。まじ迷惑しました。

心細かったので、妹と友達にメールしたら妹からは「殺されないよう気をつけろよー」と言われ(いくらなんでもそれはないけど)、友達からは「次帰省したとき逆に勧誘してくんなよー」と言われました。みんな軽すぎる・・でもおかげで元気になりましたまわりのみんなに私はいつも救われてます

今回は長々とすみませんでした。今日は休みだったので昼までゆっくり寝ていたら、完全回復できました♪←ブログランキングのボタンを毎回こっそり貼っときます。
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プロフィール
名前:渡部まさみ
誕生:5/6
連載歴:
●とりおんな(全2巻)
●くのいち女子高生音無さん(全3巻)

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